《 特別企画 》 防災の近未来

 いま世はまさに「デジタルトランスフォーメーション(DX)」に向けて動き出している。新型コロナウイルス感染症の蔓延を背景に、2021年はニューノーマルのもとでのDXが進むことは確かだ。DXとはなにか――それは、「デジタルによる社会変革」である。情報技術(IT)の進化にともなって新たなサービスやビジネスモデルを展開することで、プロセスを合理化するのと同時に、働き方改革や社会そのものの変革につなげる施策を統合するものだ。防災分野も然り、「災害犠牲者ゼロ」をめざすうえで、官民の領域を横断する理念の標準化・共有化という”グランドデザイン”=防災省の設立が視野に入る……

東京都の「日常備蓄」キャンペーン

 東京都は2015年5月末から、首都直下地震をはじめとする自然災害の発生に備えて、各家庭での食料品や生活必需品の備え、企業の備蓄の重要性を知り、具体的な実践につなげようと「都民の備蓄推進プロジェクト」を開始した。これにともない、11月19日を「備蓄の日」――ゴロ合わせで、「1」年に「1」度(11月)は「びち(1)く(9)」――として、各家庭での備蓄状況を確認してもらうための日とした。"ムリクリ"の語呂合わせではあるが、逆にそれをネタに話題にしてもらう効果を狙ったのかもしれない……

気候変動x防災――気候・環境対応の「変容」

 内閣府(防災担当)は去る6月30日(安倍晋三政権のもと)、「気候変動×防災」に関する武田良太内閣府特命担当大臣(防災)(*当時、現 小此木八郎)・小泉進次郎環境大臣(*留任)の共同メッセージをとりまとめ公表した。  想定を超える気象災害が各地で頻発し、気候変動はもはや「気候危機」と言える状況のなか、気候変動リスクを踏まえた抜本的な防災・減災対策が必要とし、共同メッセージを、気候変動対策と防災・減災対策を連携して取り組む戦略「気候危機時代の『気候変動×防災』戦略」と命名した……